世の中には、「運のいい人」と「運の悪い人」がいる。英国の心理学者リチャード・ワイズマン博士は、幸運と不運を隔てるものに興味を抱き、「運の科学的研
究」を開始した。ちょっとしたアンケートから始まった調査は10年の長期に及び、協力者は数百人に上った。その結果、博士は「運のいい人」に共通する“四
つの法則”に辿り着く。さらに、運は考え方と行動で変えられるという―。世界30カ国でベストセラーとなった“運”の科学書、待望の文庫化(amazon)
PART1 あなたは運のいい人?
・運のパワー
・ラッキーな人生、アンラッキーな人生
PART2 運を鍛える四つの法則
・チャンスを最大限に広げる
・虫の知らせを聞き逃さない
・幸運を期待する
・不運を幸運に変える
PART3 幸運な人生をつかむために
・幸運のレッスン
・幸運のワークショップ
・より幸せな人生をめざして
マジシャンから心理学者を志したという変わった経歴をもった著者だが、幸運、不運という形のない曖昧なものを統計して実証しようとしたのが本書だ。
すなわち「運のいい人」はどういう人で「運の悪い人」はどういう人か。
そして、レッスンを通して、運の悪い人はいい人に、運のいい人はもっといい人になれるようにしてある。
そしてそれは誰にでも出来ることだ。
面白いのは運のいい人、悪い人を集めて宝くじを全員に予想させたが、そこにはなんの相関も見られなかったことだ。
つまり運の良さは予見性とはべつのもの、ということになる。
その上で運の良さを分けるポイントを最終的に四つの法則としてまとめたのが以下だ。
・チャンスを最大限に広げる
機会を多くもつ。宝くじにあたる人というのは例外なく宝くじを買っている人だ。それも人より多く。人脈という運を持っている人は社交的でそのつながりを広く持っている。
まず行動をおこすことが大事ということ。そして肩の力を抜いて「広い視野をもつ」こと。
「新しい経験を受け入れる」こと。
・虫の知らせを聞き逃さない
運のいい人はちょっとした直感を逃さない。だめかもしれない、と感じたことはやはりだめになることが多く、チャンスと感じたことは最終的に幸運をもたらすことが多い。
もちろん、それが間違うこともあるが、全体を見ると直感が正しかったことのほうがずっと多いのだ。
そして直感を磨く努力を怠らない。瞑想や集中力を高めることだ。
・幸運を期待する
逆説的だが、運のいい人がなぜ運がいいかというとそれは「自分は運がいい人間」だと思っているからだ。
すべからく将来に対して期待や夢をもっている。そしてその幸運は将来にわたって続くと思っており、その夢や目標に対して可能性がわずかでも努力を怠らない。
また、人に対しても期待して、会う人会う人がいい人だと思っている。
・不運を幸運にかえる
運のいい人にも「一般的な」不幸な出来事は起こる。たとえば不慮の事故にあったり何かに失敗したり。
それでも共通しているのはそこから何を見つけるかで、要はタダでは起きないこと。不幸の中にある幸運を見つける能力が高い。また不運にもこだわらず積極的に行動して将来の不幸を避けることが出来る。
成功している人が秘訣を問われて「運がよかったから」と答えることがよくある。
もちろんそれだけではないが、それが重要な要素だったことも間違いない。
そして運の良さも習得できる能力だとしたら。
ちなみに私も自分のことを運のいい人間だと思っている。
根拠はなくてもいいのだ。
いずれ結果はついてくる。