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  • 2017.04.17 Monday
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5月読んだ本1:「恐るべき空白」

JUGEMテーマ:日記・一般
 
1860年8月20日、多くの市民が見送るなかメルボルンを発ち、オーストラリア大陸縦断に挑んだロバート・オハラ・バーク率いる探検隊。彼らは人跡未踏 の内陸地帯を越え、半年をかけてついに大陸北岸に到達したのだ。しかし喜びも束の間、真夏を迎えたオーストラリアの苛酷な自然は容赦なく彼らに牙をむく。 酷熱の砂漠地帯で経験する渇きと飢えの極限状態、ついには命を落としてゆく隊員たち…稀代のノンフィクション作家が、オーストラリア史上最悪の結末を迎えた探検隊の悲劇を描く名作。英国王立文学協会賞受賞。 (amazonより)

史上初のオーストラリア縦断を果たした探検隊の束の間の成功と、
取り巻く人間たちの様々な失態、失敗を描いたノンフィクションだ。

当事者は亡くなっているが、手紙や記録や、唯一の生還者の供述などから、
最後に明らかになった客観的な事実のみを記載しているため、その状況は克明だ。

探検隊が知り得なかった、バックアップを行う人間たちの怠慢さや無能さ、
そして探検隊が犯した致命的なミス、それぞれが複雑に影響し合い、
最終的にはほんの何時間の差で、悲劇的なすれ違いから最後を迎える。

単なる冒険譚というだけでなく、ヒューマンエラー、マネジメントという意味でも興味深い。

向こう見ずな行動力だけを頼りに、文字通り任命責任を命で支払ったバーク隊長。
優れた能力を持ちながら補佐に徹し最後まで隊長を信頼し運命を共にしたウィルズ副隊長。
怠惰と愚鈍さを象徴し、隊の結末を運命づけたライト。

読み応えのあるボリュームだが、考えさせられる一冊。おすすめできる。



4月読んだ本4:「ルーズヴェルト・ゲーム」

JUGEMテーマ:ビジネス
 
「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野 球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向か うため、聖域なきリストラを命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる。 (amazonより)

昨年、直木賞を受賞した作家によるビジネス小説の新刊。
受賞作の「下町ロケット」も読ませてもらって、その読みやすさと共感のしやすさから本作も読んでみた。

初めて読む著者の本が本作ならば何も問題ない。
起承転結があり、ビジネスにまつわるリアルなドラマがあり、スポーツを絡めた人情もあり、現在の時代背景に即した現実がある。
なのだが、「下町ロケット」を読んだ後だと、二番煎じ感が否めない。
技術に優れた中小企業、融通の利かない銀行、これから開発される新技術、社内での不穏分子、ライバル企業の小ずるさ、立て続けに起きるトラブル・・・などこれらは全て被っている。

それでも本作は社会人野球という、(失礼ながら)中途半端な位置づけにいる選手たちのドラマなども交えたり、実験的な意味合いもあるのではないか。

背景描写は巧みで、出てくる人物には多少の誇張はありながらも、等身大のリアルさがある。
読み物としては問題なく面白いし読後もさわやかだ。

願わくばすべての中小企業がこうやってうまくいくといいのだが。
目新しさはないのだが、逆にそれが現実的なのかもしれない。

4月読んだ本3:「ぶっちぎり理論38」

 JUGEMテーマ:ビジネス

ダメ社員がスーパー副部長へ!
会う人会う人から「気がきく」といわれるぶっちぎり社員へ!
ぜんぶ3秒でできる「ぶっちぎり理論38」。
接待で絶対失敗しない「郷ひろみ理論」、
3秒で好印象を残す「つむじ理論」、
キーマンから一目置かれる「20メートル手前理論」「大波小波理論」。
…「こんなの はじめて ありがとう」(p254→KHA理論)
巻末特典に、「出先でも、長財布の中で使える!ぶっちぎり理論38カード」付き。
四流大卒・TOEICスコア235の怒られてばかりの大手広告代理店の現役営業マン兼スーパー副部長が、見えない気配りを見える化。
いまや業界平均の1000倍の売上と新規飛込成功率72.6%を誇り、
社内外から「ぶっちぎってますね!」と言われる著者が
はじめて明かす、3秒で人生を変える武器!(amazon)

目次
第1章 絶対失敗しない力がつくぶっちぎり理論16
・赤ちゃん肌理論
・大波小波理論
・郷ひろみ理論
・20m手前理論
・ンフ理論
・バタバタ理論
・切符奉行理論
・どうぞ理論
・三角形理論
・やまびこ理論
・ウォッチマン理論
・ビッグノートメモ理論
・倍々理論
・根回し理論
・トイレ奉行理論
・支払い645理論
第2章 至高のえこひいき力がつくぶっちぎり理論13
・つむじ理論
・送りバント理論
・皇室御用達理論
・缶コーヒーおごり理論
・逆締め切り理論
・その場でアマゾン理論
・フィードバック理論
・お父さん、お母さんありがとう理論
・8時50分理論
・家族構成理論
・お醤油の達人理論
・ドラフト1位理論
・逆チョコ理論
第3章 究極の生き様力がつくぶっちぎり理論9
・拝む理論
・無礼スイッチ理論
・胸ハリハリ理論
・眉間理論
・犬の散歩理論
・名刺専用座布団理論
・中吊り理論
・地平線理論
・地雷撤去理論
第4章 ぶっちぎり理論最強コラボ技14
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

タイトルだけでわかるものは少ないだろう。
読者層のターゲットとしては20代の新入社員それも営業職にあたるところだろうか。
全体的なイメージとしては「デキる先輩が教えてくれる仕事のコツ」といった感じ。

書いてある内容は既に知っているような事柄ばかりで目新しいことはない。
しかし、「知っているけどやっていない」ことが多いのも事実。
本書の優れたところは、わかりやすく「まあこれなら出来るかな」というハードルの低さだ。

自転車の乗り方のように、身につけてしまえば息を吸うように自然に出来る「仕事のコツ」

ちなみにわたしも読んでいくつか参考になる部分もあった。
ボリュームは多くないのでざっと読んでみるだけでもいいかもしれない。


4月読んだ本2:「運のいい人の法則」

JUGEMテーマ:ビジネス
  世の中には、「運のいい人」と「運の悪い人」がいる。英国の心理学者リチャード・ワイズマン博士は、幸運と不運を隔てるものに興味を抱き、「運の科学的研 究」を開始した。ちょっとしたアンケートから始まった調査は10年の長期に及び、協力者は数百人に上った。その結果、博士は「運のいい人」に共通する“四 つの法則”に辿り着く。さらに、運は考え方と行動で変えられるという―。世界30カ国でベストセラーとなった“運”の科学書、待望の文庫化(amazon)

PART1 あなたは運のいい人?
・運のパワー
・ラッキーな人生、アンラッキーな人生
PART2 運を鍛える四つの法則
・チャンスを最大限に広げる
・虫の知らせを聞き逃さない
・幸運を期待する
・不運を幸運に変える
PART3 幸運な人生をつかむために
・幸運のレッスン
・幸運のワークショップ
・より幸せな人生をめざして

マジシャンから心理学者を志したという変わった経歴をもった著者だが、幸運、不運という形のない曖昧なものを統計して実証しようとしたのが本書だ。
すなわち「運のいい人」はどういう人で「運の悪い人」はどういう人か。
そして、レッスンを通して、運の悪い人はいい人に、運のいい人はもっといい人になれるようにしてある。
そしてそれは誰にでも出来ることだ。

面白いのは運のいい人、悪い人を集めて宝くじを全員に予想させたが、そこにはなんの相関も見られなかったことだ。
つまり運の良さは予見性とはべつのもの、ということになる。

その上で運の良さを分けるポイントを最終的に四つの法則としてまとめたのが以下だ。

・チャンスを最大限に広げる
機会を多くもつ。宝くじにあたる人というのは例外なく宝くじを買っている人だ。それも人より多く。人脈という運を持っている人は社交的でそのつながりを広く持っている。
まず行動をおこすことが大事ということ。そして肩の力を抜いて「広い視野をもつ」こと。
「新しい経験を受け入れる」こと。

・虫の知らせを聞き逃さない
運のいい人はちょっとした直感を逃さない。だめかもしれない、と感じたことはやはりだめになることが多く、チャンスと感じたことは最終的に幸運をもたらすことが多い。
もちろん、それが間違うこともあるが、全体を見ると直感が正しかったことのほうがずっと多いのだ。
そして直感を磨く努力を怠らない。瞑想や集中力を高めることだ。

・幸運を期待する
逆説的だが、運のいい人がなぜ運がいいかというとそれは「自分は運がいい人間」だと思っているからだ。
すべからく将来に対して期待や夢をもっている。そしてその幸運は将来にわたって続くと思っており、その夢や目標に対して可能性がわずかでも努力を怠らない。
また、人に対しても期待して、会う人会う人がいい人だと思っている。

・不運を幸運にかえる
運のいい人にも「一般的な」不幸な出来事は起こる。たとえば不慮の事故にあったり何かに失敗したり。
それでも共通しているのはそこから何を見つけるかで、要はタダでは起きないこと。不幸の中にある幸運を見つける能力が高い。また不運にもこだわらず積極的に行動して将来の不幸を避けることが出来る。

成功している人が秘訣を問われて「運がよかったから」と答えることがよくある。
もちろんそれだけではないが、それが重要な要素だったことも間違いない。
そして運の良さも習得できる能力だとしたら。

ちなみに私も自分のことを運のいい人間だと思っている。
根拠はなくてもいいのだ。
いずれ結果はついてくる。




4月読んだ本1:「やはり、肉好きな男は出世する」

JUGEMテーマ:ビジネス
 
社長は一体、どんな生活をしているのか? 仕事量、稼ぎ、女性関係は? 出世する男の共通点とは? そして、名経営者と呼ばれる社長は何が違うのか?  「東洋経済」「GQ」で300人以上の経営者を取材してきた著者が、知られざる社長の生態を、「大企業」「同族系企業」「外資系企業」「中小企業」「ベン チャー企業」に分けて徹底分析。それでもあなたは社長を目指しますか? (amazon)

・一流ホテルにモーニングステーキがある理由
・大企業のサラリーマン社長に商売の才能はいらない
・同族系オーナー社長は社内を信じない
・外資系社長は人格を問われない
・アナタの隣の中小企業社長が日本を支えている
・変わりゆくベンチャー企業の社長像

タイトルは「肉好きな男は出世する」だが、現実は「出世する男は肉好き」だろう。
当然肉を食べれば出世するわけではなくて、それはバイタリティを表す一つの表現だ。

一言に社長と言っても一部上場と中小では違うだろうし、創業者とサラリーマン社長も違う。
本書ではそれぞれの会社別にどういう人間が社長になっているか、というのを著者の取材をもとに分析、累計している。

自分がどこにあてはまるか、というのを考えて頭を巡らせるのもいいかもしれない。

3月読んだ本:1「私、社長ではなくなりました」

JUGEMテーマ:ビジネス

「熊本への出張からの帰り、私は東京の品川駅前の喫茶店で
役員二人と落ち合った。最後の役員会をするためだ。
2011年3月10日。東日本大震災の前日のことである。
このまま会社を続けていくのか、それとも民事再生に踏み切るのか。
熊本から帰る飛行機のなかで、私の腹は固まっていた。
……ワイキューブは私たちが子どものように夢を見てつくった会社である。
私たちは本当に子どもだった。
そして私利私欲の塊だった。
なぜ私たちが会社をつくったのか。
なぜこんなにも、むちゃくちゃな経営をしたのか。
そして、なぜ破綻させなくてはならなかったのか。
そのことを、きちんと話さなくてはならないと思う。」まえがきより

いぜん「社長失格」という本も紹介したことがあったが、
こうしたセンセーショナルなタイトルの本はどうしても目を引く。

ワイキューブはちょうど私が新卒の就職活動をしている時期に台頭してきたベンチャー企業だったこともあり、記憶にも残っている。
著者の他の作品を読んだこともある。

今回の本は民事再生に至るまでの軌跡と心情をつづったものだが、アマゾンのレビューにもあるとおり目新しいものはない。

社長失格の板倉氏とかなりの部分でシンクロする。
身の丈に合わないカネの使い方。
私生活の空虚さ。
社員の帰属意識の軽薄さ。

彼らはおそらく「虚栄」という言葉でひとくくりにできる。
決して仕事ができない訳ではない。
どころか、かなり優秀であり、周りを支えた役員たちも非常に優れている。
しかし社長になるべき人種ではなかったというだけのことなのだ。

10億を超える会社を作ることは誰にでもできることではない。
プロモーションに関しては突出したものがあったのも間違いない。
だが実がなかった。

テレビなどのメディアなどにいたらもっと大成したかもしれない。
なぜなら虚栄の商売だからだ。

読み物としては分量も少ないためすぐ読める。
参考にはならない。
が、読んでおいてもいいかな、そんな感じだ。
敗軍の将は兵を語れない。
読後もただむなしいだけだ。



2月読んだ本:5「あらゆる領収書は経費で落とせる」

JUGEMテーマ:ビジネス

メモ一枚でもOK、夜遊び代でもOK。経理部長も知らない「経費のカラクリ」を元国税局調査官が明かす。領収書を制す者は会計を制す (アマゾンより)

元国税調査官であった著者が、実際に調査を行ってきた経験から経費の使い方を説明した本。

別に決算書の読み方とか、会計に関して、という話題はなく、実践的にどうやれば支出が経費計上できるのか、という手法しか書いていないのでさっくり読める。
内容はそれほど厚くはなく、一般的な会計本や決算の勉強をしてきた人ならばそれほど目新しい知識は得られないかもしれない。

主に使う手段は「福利厚生費」社員のために公平に行うものであれば(役員のみが使ってはいけない)住居、遊興費や食費といったものまで経費にできる。
また、社員として雇えば愛人を囲うことすらできる・・・。

まあ、小手先の手法としては間違っていないのだろう。
が、本書は経営書ではない。
おそらくそんな仕事をするような会社は長くは続かない。

また、領収書の偽造などをすると、どのように税務署が調査してどんなネットワークでもって明るみに出されるか、というような裏情報もあったりする。

内容にもあるが、税理士等と契約せず、個人でやっている、もしくは家族だけでやっているような小規模事業者なら知っていてもいいかもしれない。
読み物としてはありかも。という位だ。

2月読んだ本:4「短くて恐ろしいフィルの時代」

JUGEMテーマ:日記・一般
 
小さな小さな“内ホーナー国”とそれを取り囲む“外ホーナー国”。国境を巡り次第にエスカレートする迫害がいつしか国家の転覆につながって…?!「天才賞」として名高いマッカーサー賞受賞の鬼才ソーンダーズが放つ、前代未聞の“ジェノサイドにまつわるおとぎ話”。 (アマゾンより)

アメリカの若い小説家がこぞって真似をするのが、ソーンダースの文体だという。

以前「パストラリア」という短編集を紹介したが、今回は中編になる。
あらすじを見てもなんのことかさっぱりわからないが、この紹介は確かに書いてある通りだ。

ただ、今回は寓話。
主人公ふくめ登場人物はすべて異形の生物。だが思考は人間であり、通貨や婚姻の概念などもあることから、文化背景は人間と同一だ。
国境を巡るいさかいから権力と暴力とそれらの崩壊をまねく様もやはり人間の業と同様。

だがその文体がさすがに軽妙で読みやすく、ユーモアにあふれ「どこかで聞いた(見た)な」という親近感というか既視感を覚えさせる。
そして、ディフェルメされた人間の弱さや醜さを見せられるのだ。

タイトルの通り、短くて恐ろしい童話だ。





2月読んだ本:3「パストラリア」

 全米で絶賛の嵐。近未来を辛辣なユーモアで描く傑作短編集。
「資本主義の行き着く先」を並はずれた想像力で描く短編集。檻の中で類人猿のふりをして生きる男を描く「パストラリア」、おばの葬式費用をストリップで稼ぐ少年を描いた「シーオーク」他5編(出版社より)
紹介だけみるとSF小説のようなイメージだが、実際のところその物語はどれも奇妙に現実的で、各話の主人公もどこにでもいそうで、そしてちょっとずつ不幸だ。
ない話だとは分かってはいるが、それを否定できない説得力がある。
そして各話のオチも、断定しないままその後は読者に委ねられる。
その辺りもまた妙に人生的だ。
いま全米で注目される作家の一人だというのもその辺が共感されるところがあるのかもしれない。奇妙に。

2月読んだ本:2「大西洋漂流76日間」

JUGEMテーマ:日記・一般
 

大西洋上で乗船する小型ヨットが何かの衝突により破損、沈没し、救命用ボートでの76日間の漂流生活をつづった漂流記だ。

普通の人間であればその90%が3日間のうちに命を落とすというが、著者のスティーブンキャラハンは、2カ月を超える孤独な洋上生活を、ただ生きる為だけにその知恵と能力を文字通り使いきり、島に辿り着くまで乗り切った。

洋上でのサバイバル術に詳しいが、その孤独な精神状態にはそこまで深く踏み込んでいない。

命をつなぐ手段であった水の蒸留器が壊れた時も、食料を獲る水中銃が壊れた時も、あまつさえ命そのものともいえるゴムボートが破損したときさえも。
絶望と悲しみと身を裂く苦痛にも一時で打ち勝ち、ひたすらに生きる為に行動をやめない。

著書でも述べられているが、洋上で長期間の漂流を乗り越えた例をキャラハンは何例か知っており、それを参考にしたとともに、自分でも出来る、と思えたのではないか。

また、万が一に備えて緊急用の準備を怠っていなかったというのも大きい。

それが経営につながるというものではないが、その姿勢はきっと参考になるはずだ。



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